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なかざわひでゆき の毎日が映画&音楽三昧


映画/海外ドラマライターの「なかざわひでゆき」による映画&音楽レビュー日記
by なかざわひでゆき
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「Art Sullivan」 (1972-1981) Art Sullivan

「Art Sullivan」 (1972-1981) Art Sullivan_f0367483_06363077.jpg
tracklist

1. Ensemble 3:49
2. Donne Donne-Moi 3:06
3. Viens Près De Moi 3:01
4. Vivre D'amour, Besoin D'amour 3:31
5. Jenny 3:49
6. Tu Le Sais (Prends la vie comme elle vient) 3:37
7. Leana 4:02
8. C'est La Vie, C'est La Jolie 2:56
9. Donner 3:40
10. Fan Fan Fan 5:49
11. Détermination 3:21
12. T'en Aller 3:09
13. Soldat De Coeur 3:48
14. Una Historia D'Amour 3:36
15. Et Si Tu Paris 2:48

(P) 1972, 1975, 1976, 1977, 1978, 1979, 1980, 1981 Galere Music
(C) 2002 Warner Music France.





'70年代のヨーロッパで人気を博したフレンチポップ界の美少年スター、アルト・スリヴァンのベスト・アルバムである。出身はフランスのお隣ベルギー。ご存知の通り、主にフラマン語とフランス語を公用語としているベルギーは、人口1000万人ちょっとと国内市場が極めて小さいこともあって、古くはジャック・ブレルにサルヴァトーレ・アダモ、より近いところだとヴィクター・ラズロやララ・ファビアンなどなど、ヨーロッパ屈指の音楽大国であるフランスをメインとして活躍するベルギー出身アーティストが少なくない。このアルト・スリヴァンもそのひとりだった。

ベルギー王室とも親戚関係にある名門貴族の御曹司として、首都ブリュッセルに生まれたアルト・スリヴァン。いやはや、この端正な美貌で貴族のお坊ちゃまとは、なんとも出来過ぎなお話ですな!地元ベルギーの音楽プロデューサー、ジャック・ヴェルドンクにスカウトされ、二十歳だった'70年にレコード・デビュー。'72年にリリースしたシングル「Ensemble(一緒に)」のヒットで注目を集める。ちなみに、恐らく実年齢よりも顔立ちがかなり幼く見えるからなのだろう、「Ensemble」のフランス盤シングルのライナーノーツには18歳と記載されており、なんと当時は4つも年齢のサバをよんでいたようだ。

その後も、ガブリエル・ヤーレがアレンジを手掛けた「Donne Donne-Moi(下さい、僕に下さい)」や「Viens Près De Moi(僕のそばへ来て)」、「Jenny(ジェニー)」などのシングルが順調にヒット。ただし、残念ながら日本へ紹介された形跡は全くない。筆者が彼の存在を知ったのも20年ほど前のこと。インターネットで見かけたレコードのジャケ写から、これは絶対に自分の好みに違いないと直感し、通販サイトでベスト盤CDを手に入れたというわけだ。なので、リアルタイムのフランスやヨーロッパ諸国でどれほど成功したのか定かでないのだが、しかし'72~'78年の6年間で1000万枚以上のレコードを売ったとされるので、なかなかの人気ぶりであったことは間違いないだろう。

そんなアルト・スリヴァンのディスコグラフィーだが、'70年代の全盛期だけでも7~8枚のオリジナル・アルバムを出しているものの、しかしCDでもアナログでも復刻されたアルバムは1枚もなし。今のところベスト盤しかデジタルで聴く手段はない。筆者の手元にあるのは'02年にフランスのワーナーから発売された15曲入りのライトなベスト盤CD。とりあえず代表曲は一通り収録されている。どれも程よくロマンティックで、程よくメランコリックで、程よく爽やかなポップナンバーばかり。とても耳障りが良いのだが、しかしその反面、強く印象に残る楽曲が少ない。いや、好きなタイプの音楽ではあるのですよ。それこそ、初期のパトリック・ジューヴェなんかを彷彿とさせる甘酸っぱさ。男性版フレンチ・ロリータといった感じのピュアな歌声も可愛らしい。でもね、残念ながら確固たる個性に乏しいのだよね。サブスクを含めてベスト盤しか復刻されていないのも、もしかするとその辺りが理由なのかもしれませんな。

評価(5点満点):★★★☆☆

by nakachan1045 | 2025-09-15 03:13 | 音楽 | Comments(2)
Commented by にこら at 2025-11-25 19:32
なかざわ様

前にあったサイト(ドメインにangeleyes)の時に、何回か投稿させて頂いた覚えがあります。あちらはもうアクセス不能になったので、こちらへお邪魔しました。

この人の名前は実際に何と読むのでしょうか??
歌番組で名前を呼ばれている所を見た事が無いので、何の疑いもなくアート・サリバンだと思っていましたが。
アート・サリバンだとしたらよくあるアングロサクソン的な芸名で、他にもEddy MitchelやDick Riversといった同輩(?)が居ます。

掲載物とは違いますが、CDを1枚だけ持っています。そのCDにも「1972年から1978まで1,000万枚を売った」という出所不明な解説がありました。
またいかなる理由か不明ですが、何故かポルトガルでやたらに人気があったようです。

彼には確かにインパクトの強い曲がないのは頷けます。
掲載CDには収録されていませんが、以下の2曲が印象に残りました。弱々しい母性本能をくすぐる歌声で、日本で云うあいざき進也みたいなアイドル歌謡的なポジションの人??
ソビエト的にこういうタイプの人は検閲が大丈夫だったのか気になる処です。

■Petite fille aux yeux bleus
https://youtu.be/5qELUP6J9xE?si=FuxmdkTx_oNZzcc1

■Monsieur tu, madame vous
https://youtu.be/AoMl96tYtrc?si=RZd8f1GXF36epT5L





Commented by nakachan1045 at 2025-11-26 01:32
> にこらさん
コメントありがとうございます!

自分も最初は普通にアート・サリヴァンと読んでいたのですが、しかしよくよく考えるとフランス語圏の歌手だし、正しくはどう発音するんだろう?と疑問に思って、Youtubeのテレビ出演動画を片っ端から見まくったところ、どうも「アルト・スリヴァン」と呼んでいるように聞こえます。ただし、アルトのRは例のフランス語特有の口蓋垂音ですが( ̄▽ ̄)

恐らくソビエトへ紹介されたことはなかったと思いますが、しかしそれは検閲の問題というよりも趣味嗜好の問題で、仮に紹介されていたとしても受けなかったと思います。というのも、ロシアをはじめとする旧ソ連圏では昔から「男性らしさ」を重視する傾向が社会的に強く、若くて可愛いアイドル的な男性歌手は今でも極めて少ないんですね。
まあ、歴史を紐解くとソ連時代末期にティーン女子の間で大ブレイクしたボーイズバンド、ラスコヴィー・マイのユーリ・シャトゥノフは中性的な歌声のアイドル的な美少年でしたし、'00年代にはスマッシュ!という美少年デュオが人気を集めて解散後も片割れのセルゲイ・ラザレフが活躍、さrさにハイトーンボイスの中性的な美少年ヴィタスが注目されたこともありましたけど、まあ、彼らは例外中の例外だったと思いますし。なので、個人的な見解としてソヴィエトの検閲はパスしたかもしれないけれど、一般受けしたかどうかは疑問…といったところでしょうか。なにしろ、ソヴィエトで人気のあった西側の男性歌手はシャルル・アズナヴールにデミス・ルソス、アドリアーノ・チェレンターノといった野獣系が多かったので(笑)。

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